可愛くて、愛しくて、大好きな君へ。
君のことが大好きな僕は、どうやら君を独り占めしたいらしい。
そのせいで君が泣くなら、それは全然構わないし、
そのせいで君が傷ついても、僕は全く気にしない。
君が僕なしでは生きていけないように、君を傷つける。
―OSHIOKI―
ヒョクチェが泣いている。
わんわんと声を上げて泣いて、力なく床に座り込んでいる。
そういうところ、すごく素直で可愛いと思う。
けど、それ以上に、ムカつく。
「ねえ、ヒョク」
ドンへが声をかけても、ヒョクチェは泣いている。
座り込むヒョクチェを見下すように見つめるドンへの口元は、妖しげに緩んでいた。
「ねえ、ヒョク。なんで泣いてるわけ?」
「…ッ…どん、へ…意味わかんない…」
「ヒョク、顔上げてよ」
「い、やだ!触るな!!」
部屋にヒョクチェの怒声が響く。
パンッと乾いた音を立てて、ヒョクチェに触れようとしていたドンへの手が弾かれた。
ヒョクチェは、只管嗚咽を漏らしている。
泣けばいいと、いつまでも思ってんなよ。
ドンへはヒョクチェの艶やかな髪を乱暴に掴むと、無理やり引っ張って上を向かせた。
「ヒョク、なんで?ヒョクが悪いじゃん。俺のいないとこで他人と連絡取りあってさ」
「いっ…痛い!はなせって!!」
「俺の傍にいればいいのに。俺がいちゃ話せないようなことなんでしょ?」
「ち、違う!!!」
ドンへは縋りつくような瞳のヒョクチェをベットに投げ捨てる。
ムカつく。そういうところが腹立たしくて、愛しかったりもする。
「携帯壊したことは謝るよ。でも、後はヒョクが悪いから」
「な…ちがうよドンへ、話を…っんん!!」
ドンへはベットの上に散乱しているスポーツタオルでヒョクチェの口を塞ぐ。
うなじのあたりできつく縛ると、苦しそうにヒョクチェが息を吐いた。
言い訳なんて、聞きたくない。
泣きそうなヒョクチェの顔は、何かを必死に訴えている。
でも、そんなのどうだっていい。
「ね、ヒョク。声出せないでヤるのって、いいと思わない?」
「っ…!!」
「あ、でも、息できなくて死んじゃうかも。」
ドンへはニヤリと笑って、ヒョクチェの首筋を指の腹で擦った。
ビクリと反応するヒョクチェが色っぽくて、思わずごくりと息を呑む。
「もし死んじゃっても、ちゃんと愛してあげるから。」
助けて、と訴えるヒョクチェの瞳を無視して、ドンへはヒョクチェの服の中に手をかける。
あっさりと何の抵抗もしないヒョクチェを生まれたての姿にすると、タオルの上から、
軽くキスを落とす。
「今日は、優しくなんてしないから。」
「んッ!!んん!!!」
ドンへはローションをどろりと一気にヒョクチェにかける。
自分の指にもたっぷりとつけると、何の愛撫もなしに一気に指を二本突っ込んだ。
「んん!!んッ…ふあッ…」
「うわ…キッツ…」
「んふぅ…んッ…ふぁ…ん…」
ドンへは荒っぽく、中で指を動かす。
部屋にはグチャグチャといやらしい音が響いて、ドンへの理性を崩していく。
ドンへは二本とも勢いよく引き抜いて、すっかり興奮してしまったものを取り出す。
まだ数十秒しか慣らしていないヒョクチェの穴に、ドンへはそれを思いっきり突っ込んだ。
「んあッ!!ふうッ…んん!んはあ…ふあ…」
「ヒョク…動く、よ?」
「ふ…んああ!!あふ…んふあッ…」
ドンへが激しく腰を振ると、ヒョクチェは声に出せない声を吐き出すように、
ドンへの肩に顔を押し付ける。
ドンへを引き寄せた分だけ、遠慮なしに奥へと入ってくるものに顔を歪めながら、
ヒョクチェはそれでも、ドンへの背中に手を回していた。
「ひょ、く…ん、大丈夫…?」
「ふあ…んあッ…んん…ふぁッ…」
「くは…キツ…」
「んんーー!!ふあッ…んはっ…」
ヒョクチェの白い肌を、つーっと涙が伝う。
涙は零れていって、ヒョクチェの汗が染み込んだタオルに滲む。
泣いている。ヒョクチェが、泣いている。
初めてヒョクチェを抱きしめたときは、一生大切に、優しく守ってあげなきゃと思った。
でも今は、泣かれたって、傷ついてしまったって、傍を離れてほしくない。
狂ってる。自分でも、自分をそう思う。
ドンへはヒョクチェの涙を見ていられなくなって、激しく速く腰を動かす。
「あッ…ふあ…んはッ…」
「ヒョク…も、むり…」
「ふんぁッ!!は…んあぁッ!!!」
「やばっ…ヒョク、イくッ…」
「んはぁッ…ふ、あ…んふぁあッ!!!!」
ドンへは一気にヒョクチェの中に熱を出した。
余韻に浸る暇もなく、ちらりとドンへはヒョクチェに目をやった。
グッタリとするヒョクチェは、息すらまともにできていない。
ドンへはそっと手を伸ばし、ヒョクチェの肌に張り付いてしまったタオルを取った。
「…ッはあ…くるし…」
「ごめんね、ヒョク」
「ごめんじゃ、ッはぁ…ないだろ…バカ」
ドンへは苦笑いを浮かべて、視線を動かす。
ヒョクチェから逃げたかったわけではない。ただ本当に、自分は狂ってると思う。
「…ヒョク」
「ん…?」
「俺相当、ヒョクのこと好きみたい」
ヒョクチェは力なく笑って、「ばか」と、照れたように言った。
ドンへは横たわるヒョクチェの頭に手を伸ばし、くしゃりと撫でた。
ヒョクチェの素直で、愛嬌があって、誰にでも優しいところが、好きだ。
そして、ヒョクチェのそんなところに、俺はいつも腹を立てている。
「ねえ、ヒョク」
重症なんだ。
愛しいところに腹を立てるようになるなんて、きっと。
「俺には、ヒョクしかいないから」
―だからどうか、俺を元に戻して…
傷つけることで、ヒョクを自分のものにしている俺を、
ヒョクの泣き顔を見て、安心している俺を、
ただ純粋に、ヒョクのことが好きだったころの俺に戻してよ。
俺は相当、ヒョクチェに毒されている。
俺の為に泣くヒョクチェを、俺に傷つけられているヒョクチェを、
あの頃みたいに、真っ直ぐに、大切にしてやりたいと思う日まで。
ちゃんと、俺のこと愛していて。
君のことが大好きな僕は、どうやら君を独り占めしたいらしい。
そのせいで君が泣くなら、それは全然構わないし、
そのせいで君が傷ついても、僕は全く気にしない。
君が僕なしでは生きていけないように、君を傷つける。
―OSHIOKI―
ヒョクチェが泣いている。
わんわんと声を上げて泣いて、力なく床に座り込んでいる。
そういうところ、すごく素直で可愛いと思う。
けど、それ以上に、ムカつく。
「ねえ、ヒョク」
ドンへが声をかけても、ヒョクチェは泣いている。
座り込むヒョクチェを見下すように見つめるドンへの口元は、妖しげに緩んでいた。
「ねえ、ヒョク。なんで泣いてるわけ?」
「…ッ…どん、へ…意味わかんない…」
「ヒョク、顔上げてよ」
「い、やだ!触るな!!」
部屋にヒョクチェの怒声が響く。
パンッと乾いた音を立てて、ヒョクチェに触れようとしていたドンへの手が弾かれた。
ヒョクチェは、只管嗚咽を漏らしている。
泣けばいいと、いつまでも思ってんなよ。
ドンへはヒョクチェの艶やかな髪を乱暴に掴むと、無理やり引っ張って上を向かせた。
「ヒョク、なんで?ヒョクが悪いじゃん。俺のいないとこで他人と連絡取りあってさ」
「いっ…痛い!はなせって!!」
「俺の傍にいればいいのに。俺がいちゃ話せないようなことなんでしょ?」
「ち、違う!!!」
ドンへは縋りつくような瞳のヒョクチェをベットに投げ捨てる。
ムカつく。そういうところが腹立たしくて、愛しかったりもする。
「携帯壊したことは謝るよ。でも、後はヒョクが悪いから」
「な…ちがうよドンへ、話を…っんん!!」
ドンへはベットの上に散乱しているスポーツタオルでヒョクチェの口を塞ぐ。
うなじのあたりできつく縛ると、苦しそうにヒョクチェが息を吐いた。
言い訳なんて、聞きたくない。
泣きそうなヒョクチェの顔は、何かを必死に訴えている。
でも、そんなのどうだっていい。
「ね、ヒョク。声出せないでヤるのって、いいと思わない?」
「っ…!!」
「あ、でも、息できなくて死んじゃうかも。」
ドンへはニヤリと笑って、ヒョクチェの首筋を指の腹で擦った。
ビクリと反応するヒョクチェが色っぽくて、思わずごくりと息を呑む。
「もし死んじゃっても、ちゃんと愛してあげるから。」
助けて、と訴えるヒョクチェの瞳を無視して、ドンへはヒョクチェの服の中に手をかける。
あっさりと何の抵抗もしないヒョクチェを生まれたての姿にすると、タオルの上から、
軽くキスを落とす。
「今日は、優しくなんてしないから。」
「んッ!!んん!!!」
ドンへはローションをどろりと一気にヒョクチェにかける。
自分の指にもたっぷりとつけると、何の愛撫もなしに一気に指を二本突っ込んだ。
「んん!!んッ…ふあッ…」
「うわ…キッツ…」
「んふぅ…んッ…ふぁ…ん…」
ドンへは荒っぽく、中で指を動かす。
部屋にはグチャグチャといやらしい音が響いて、ドンへの理性を崩していく。
ドンへは二本とも勢いよく引き抜いて、すっかり興奮してしまったものを取り出す。
まだ数十秒しか慣らしていないヒョクチェの穴に、ドンへはそれを思いっきり突っ込んだ。
「んあッ!!ふうッ…んん!んはあ…ふあ…」
「ヒョク…動く、よ?」
「ふ…んああ!!あふ…んふあッ…」
ドンへが激しく腰を振ると、ヒョクチェは声に出せない声を吐き出すように、
ドンへの肩に顔を押し付ける。
ドンへを引き寄せた分だけ、遠慮なしに奥へと入ってくるものに顔を歪めながら、
ヒョクチェはそれでも、ドンへの背中に手を回していた。
「ひょ、く…ん、大丈夫…?」
「ふあ…んあッ…んん…ふぁッ…」
「くは…キツ…」
「んんーー!!ふあッ…んはっ…」
ヒョクチェの白い肌を、つーっと涙が伝う。
涙は零れていって、ヒョクチェの汗が染み込んだタオルに滲む。
泣いている。ヒョクチェが、泣いている。
初めてヒョクチェを抱きしめたときは、一生大切に、優しく守ってあげなきゃと思った。
でも今は、泣かれたって、傷ついてしまったって、傍を離れてほしくない。
狂ってる。自分でも、自分をそう思う。
ドンへはヒョクチェの涙を見ていられなくなって、激しく速く腰を動かす。
「あッ…ふあ…んはッ…」
「ヒョク…も、むり…」
「ふんぁッ!!は…んあぁッ!!!」
「やばっ…ヒョク、イくッ…」
「んはぁッ…ふ、あ…んふぁあッ!!!!」
ドンへは一気にヒョクチェの中に熱を出した。
余韻に浸る暇もなく、ちらりとドンへはヒョクチェに目をやった。
グッタリとするヒョクチェは、息すらまともにできていない。
ドンへはそっと手を伸ばし、ヒョクチェの肌に張り付いてしまったタオルを取った。
「…ッはあ…くるし…」
「ごめんね、ヒョク」
「ごめんじゃ、ッはぁ…ないだろ…バカ」
ドンへは苦笑いを浮かべて、視線を動かす。
ヒョクチェから逃げたかったわけではない。ただ本当に、自分は狂ってると思う。
「…ヒョク」
「ん…?」
「俺相当、ヒョクのこと好きみたい」
ヒョクチェは力なく笑って、「ばか」と、照れたように言った。
ドンへは横たわるヒョクチェの頭に手を伸ばし、くしゃりと撫でた。
ヒョクチェの素直で、愛嬌があって、誰にでも優しいところが、好きだ。
そして、ヒョクチェのそんなところに、俺はいつも腹を立てている。
「ねえ、ヒョク」
重症なんだ。
愛しいところに腹を立てるようになるなんて、きっと。
「俺には、ヒョクしかいないから」
―だからどうか、俺を元に戻して…
傷つけることで、ヒョクを自分のものにしている俺を、
ヒョクの泣き顔を見て、安心している俺を、
ただ純粋に、ヒョクのことが好きだったころの俺に戻してよ。
俺は相当、ヒョクチェに毒されている。
俺の為に泣くヒョクチェを、俺に傷つけられているヒョクチェを、
あの頃みたいに、真っ直ぐに、大切にしてやりたいと思う日まで。
ちゃんと、俺のこと愛していて。
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